FEのあれこれ

主に風花雪月の育成や攻略メモ

【風花雪月】カイゼリンは盾役として成立するのか?

今回はルナティックにおいて『カイゼリン(エーデルガルト)は黒鷲学級の盾役として成立するのか?』について書きます。

というのも、エーデルガルトの使い方やユニット評価を調べると、「エーデルガルトは黒鷲の盾役」という意見と「守備成長率や兵種のスペックが微妙だし、狂嵐を活かせるドラゴンマスターの方が良い」という意見をちらほら見ます。盾役なのか微妙なのかどっちなんだいっ!と思い成長率諸々を調べていたら、そもそもルナティックで盾役張れる数値になるのか?という身も蓋もない疑問がわいてきたので、期待値などを出して、考えていきたいと思います。

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★成長率&クラス補正

エーデルガルトの成長率

HP 40%、力 55%、魔力 45%、技 45%、速さ 40%、幸運 30%、守備 35%、魔防 35%、魅力 60%(合計385)

 

クラス補正&成長率補正

  カイゼリン補正:HP +8、速さ -4、守備 +8、幸運 +1、魅力 +2、移動 +1

   〃成長率補正:HP 30%力 10%、魔力 10%、守備 5%、魔防 5%、魅力 10%

アーマーロード補正:HP +5、速さ -3、守備 +5、魅力 +2、移動 +1

   〃成長率補正:HP 20%、力 5%、魔力 5%、守備 5%、魔防 5%、魅力 10%

 フォートレス補正:HP +5、速さ -6、守備 +10

   〃成長率補正:HP 30%、力 10%、速さ ‐10%、守備 15%、魅力 5%

 

他学級の盾役のドゥドゥ-(HP60%、守備50%)、ラファエル(HP65%、守備45%)と比べると成長率はやはり見劣りしますね・・カイゼリンの補正を合わせてもHP70%、守備40%でユニット成長率と張り合うぐらいにしかならないのでは向いてないと言われても仕方がないように思います。

ただ、これはあくまで他のユニットとの比較であって、ドゥドゥ-やラファエルに物理防御で劣っていても敵の攻撃を受けきれる数値があるのであれば、魅力が高い分盾役として優秀と言えます。そこで、紅花ルート(ルナティック)の終盤の敵の攻撃力を見てみると

ソードマスター  53(力36)

パラディン    52(力34)

フォートレス   62(力34)

ファルコンナイト 54(力34)

※終章前のタルティーンの戦い(推奨レベル35)での数値

と、一般兵がだいたい50~60で将クラスが70~80となっています。盾役に求める守備力は人によって違うとは思いますが、ここでは諸々込みで45以上、一般兵の攻撃を1回1桁で抑えられれば十分とします。これを前提にエーデルガルトの成長の期待値を見てみましょう。

 

★検証

検証①:順当に特化育成した場合

想定ルート

貴族→戦士→アーマーナイト→フォートレス→アーマーロード→カイゼリン

Lv35の期待値(カイゼリンのステ補正込み)

HP57、力33、魔力22、技20、速さ16、幸運16、守備31、魔防15、魅力32

※フォートレスLv25、アーマーロードLv30でCCを想定

 

HP57、守備31…2体に追撃ありで殴られたらやられてしまう数値ではありますが、アイギスの盾と帝国重戦士団で守備46までは盛れるので、ギリギリですが成立しています。しかし、装備と騎士団が固定になるのに加え、道中のクラスを重装で固定してしまっているのでHP、守備以外のステータス、特に技、速さが低くなりがちなのが気になります。ただ、技は帝国重戦士団の命中補正15%である程度補えますし、速さはそもそもルナティックの重装は追撃されるのがデフォルトなのであまり気にしなくてもいいかもしれません。

 

 検証②:低レベルCCを利用した場合

想定ルート

貴族→アーマーロード→カイゼリン

Lv35の期待値(カイゼリンのステ補正込み)

HP64、力35、魔力23、技25、速さ17、幸運20、守備37、魔防20、魅力35

※貴族Lv5、アーマーロードLv30でCCを想定

 

次に第2部で強制クラスチェンジすることを逆手に取ってLv一桁で第1部を終えた場合。HP64、守備37!これなら盾か騎士団のどっちかは自由に選べます。さりげなく技も25と検証①に比べて高いので命中面の不安も大丈夫そうです。ステータス面は他の重装ユニットと比べても遜色のない、優秀なユニットになりました。技能は素振りと個別指導と自習で乗り切りましょう。

 

★結論

『カイゼリン(エーデルガルト)は黒鷲学級の盾役として成立するのか?』、結論としては私は成立すると思います。検証②の方法なら問題なく盾役をこなせる数値になりますし、検証①もフリーマップでのレベリング時はフォートレスで行うなどで下振れを抑えれば、装備や騎士団が固定になるデメリットはありますが成立はしそうです。(②は第1部が空気になる関係上『黒鷲学級の』盾役か?という疑問はありますが…)

最後に、検証①ですが、実は中級職は何でも問題ありません。エーデルガルトは守備成長率が中級の兵種補正込みでも50%をこえないので、特化してもフォートレスの基礎値に届かないからです。(基礎値がアーマーナイト12、フォートレス17で差は5。10回のレベルアップでフォートレスの基礎値を期待値が上回るには成長率55%以上が必要。)中級帯はスキル習得もかねて力や技の成長率に補正がかかるブリガンドやアーチャー、盗賊で過ごすのがおすすめです。

 

いかがだったでしょうか?今回はちょっと疑問に思ったので思い切って検証しました。本当なら1からプレイしてみた体感があると良いのですが、さすがにそこまで時間はかけられなかったので残っていた終盤のデータを参考にしました。

今回はあくまで盾役として成立するか?で話しましたので盾役がエーデルガルトの最適かはわかりません。ただ、ハード:カイゼリン、ルナティック:ドラゴンマスターでプレイした自分の感想としてはやはり地形や戦技のこともあり、ドラゴンマスターの方が使いやすいと感じました。あくまで普通に育成した感想なので育て方や他の味方の育成にもよると思うので、時間が出来たらこのあたりの検証もしてみたいですね(^▽^)

それではまた次回(@^^)/~~~

【風花雪月】実戦演習での技能経験値稼ぎ

今回はわりと有名な序盤の技能稼ぎポイントの「実戦演習」についてです。ここはルナティックでも敵が弱く、森も多いので敵に囲まれての素振りが捗ります。これをやるのとやらないのとでは難易度がかなり変わってくるので…みっちり稼ぎましょう!

ここではやり方やおすすめのユニットを挙げていきます。想定環境は引継ぎなしルナティックです。

 

★はじめに(準備)

稼ぎは2体まで同時にできるので2体分の準備をします。まずは囲まれての素振りということで、射程1の壊れたor錆びた武器を調達します。それぞれの方法としては、

 

剣・・序章・学級対抗戦で先生の戦技「剛撃」を連打して壊す

槍・・学級対抗戦で鉄の槍で「旋風槍」を6回使い、壊す

斧・・序章からエーデルガルトに「スマッシュ」を多用させれば可能だが、剣と同時進行は難しい

 

といったところです。斧に関しては鉄の斧の耐久が45もあるので「スマッシュ」で壊そうとすると9回使う必要があります。学級対抗戦の敵ユニットは合計10人なので、弓囲みなどをすればできないことはないと思いますが、剣や槍を同時に壊しにくいのであまりおすすめはしません。基本の稼ぎは剣と槍で、序章から準備できる黒鷲学級は斧と槍という選択肢があるといったところです。(一応黒鷲以外も序章エーデルガルトでスマッシュ連打→斧を回収して対抗戦で壊すことで稼ぎが可能ですが、エーデルガルトが稼いだ経験値が無駄になるので注意)

次に騎士団と盾を準備します。守備力を上げて0ダメージにしないといけないので一番いいものを準備します。この時点では騎士団Lvも初期値で店売りのものも使えないので、最初はどうしてもダメージを受けますが、囲まれてるうちにすぐにLvが上がるので大丈夫です。稼ぎで使う騎士団は「セイロス教団兵」と「セイロス傭兵隊」です。この2つはそれぞれ騎士団Lv5で教団兵が守備3、傭兵隊が守備2のステータス補正があります。盾は店売りで守備が2上がる鉄の盾があるのでこれを2つ買います。

 

★稼ぐために必要なステータス

残念ながら、騎士団と盾を揃えても全てのユニットでこの稼ぎをすることはできません。このマップの敵の攻撃力は敵将を除いて一律14となっています。つまり、

ユニットの守備力+深い森(2)+騎士団(2~3)+鉄の盾(2)=14

になる必要があるわけです。逆算すると、教団兵配備のユニットは守備7、傭兵隊配備のユニットは守備8が必要になります。序章と学級対抗戦で先生と級長は3~4、自学級生徒は1~2のレベルアップの機会があると思うので、成長吟味をして必要なステータスを確保します。

 

★稼ぎ開始!

準備ができたら稼ぎ作業開始です。とは言っても深い森に入って壊れた装備を付けるだけですが…。他の味方に敵がつられて向かっていくと困るので出撃するのは稼ぎを行うユニットだけにします。また設定で戦闘アニメOFF、敵ターンスキップにしておくと時間の短縮になるのでおすすめです。

マップ内に深い森はいくつかありますが、おすすめのポイントはスタート位置のすぐ右の深い森と上のT字路になっているあたりの深い森です。スタート位置から近いので余計な戦闘が少なく、無駄に敵のHPを削らずにすみます。

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この2ヵ所がおすすめ。画像は引継ぎありのものなので副官がいますが、引継ぎなしや1周目だと副官はまだ設定できません。

開始したら1人をスタート位置右の深い森に進軍させます。もう1人は向かってくる敵の動線をブレさせないために右のユニットと同じ直線上に配置します。右から来る敵の攻撃範囲に入らないようにしながら、上部の敵が動き出してきたらこちらも上へ進軍し、そのまま深い森に入りましょう。あとは壊れた武器で素振りをするだけです。ただし99ターン以内にクリアしないと敗北になるので気を付けましょう。壊れてない武器でも森で命中率が不安定なので必要ターンの先読みがしにくいです。加えて天刻の拍動がまだ使えないので、目算をミスったら最初からやり直しになります。
 

★適性のある&おすすめのユニット

それでは各学級のおすすめユニットと稼ぎのできるユニットを紹介します。

 

先生(ベレト/ベレス)

初期値6ですがレベルアップの機会が多く、成長率も悪くないので8まで育てることも可能です。剣Aで戦技「風薙ぎ」を習得するので稼ぎは剣がおすすめ。ここで習得しておくことで7月「女神再誕の儀」で死神騎士を撃破しやすくなります。Lv5で剣士にクラスチェンジしている場合、補正でさらに剣技能を伸ばせます。

 

黒鷲学級

エーデルガルト

守備6なので吟味が1~2必要。主武器が斧なので剣や槍を稼ぐとしたら基礎値ボーナスのための資格用ですが、それらしい兵種は剣Cの盗賊(技11・速さ11)のみ。エーデルガルトは基礎値が必要なほど技・速さが伸びないユニットではないので、ロードを目指すか戦技「魔刃」を狙う以外でやる意味は薄いです。斧についても専用職持ちで上級職になるための技能を稼ぐ必要がないため微妙。ドラゴンマスターでの運用を目指すならスキルを取りに寄り道しやすくなるのでやる価値はありそうです。

 

フェルディナント

守備6なので吟味が1必要。槍Aで「連撃」を習得するので槍を稼ぐ価値は大いにあります。この序盤で「連撃」を習得すると難易度がグッと下がるので黒鷲学級の最有力候補です。ドラゴンマスターでの回避盾の適性も高いことから斧を稼ぐ価値もありますが、黒鷲学級には他に槍を稼ぎたい適性ユニットがいないため、槍を稼いだ方が無駄がありません。

 

カスパル

またまた同じく守備6。盗賊の基礎値ボーナスを受けられる成長率…というか初期値なので剣を稼ぐ意味はあります。剣は基礎値以外の目当てはなく、授業や自習の枠を割きたくないため、メインストーリーでの稼ぎマップは正にちょうどよいのですが、先生の「風薙ぎ」を見送ってまで稼ぐものか?と言われると微妙な感じがします。

 

☞先生(剣・守備8)とフェルディナント(槍・守備7)がおすすめ。対死神騎士の手段が他の学級に比べて少ないのでここで確保しておく意味は大きいです。「連撃」も店でホースキラーを買えば対死神騎士の切り札になります。

黒鷲学級はエーデルガルトが所属する学級のため、序章から「スマッシュ」を連打することで斧と槍での稼ぎもできます。先生の「風薙ぎ」を見送ることになりますが、その場合はエーデルガルト(斧・守備8)とフェルディナント(槍・守備7)がおすすめです。

 

青獅子学級

ディミトリ

守備7なので問題なく稼げます。槍が初期装備のユニットですが先生と同じく剣Aで「風薙ぎ」を習得します。 第2部で強化される個人スキルを活かして剣メインで育成するのもアリなので先生が剣を使わないならディミトリで稼ぎましょう。槍も英雄の遺産もあるメインウェポンなので稼ぐ意味はあります。剣メインで使う場合もここで槍技能を稼いでおくと後半槍B以上の武器を使いやすいのでなにかと便利です。

 

ドゥドゥ-

初期値8なので余裕で稼げます。メイン装備は斧or格闘ですが、鈍足なので盗賊の資格目当てに剣を鍛える意味はあります。また高HPのドゥドゥ-と相性の良い槍の戦技「復讐」を覚えるので、最終的にグレートナイトを目指すならば槍を鍛えるのもありです。

 

アッシュ

初期値6なので吟味1で可能ですが、盗賊の資格が必要なステータスでもなく、槍もこの時点では苦手で技能を鍛えても固有の戦技も覚えないため稼ぐ意味は薄いです。

 

シルヴァン

初期値6なので吟味1で可能。フェルディナントと同じく槍Aで「連撃」を習得するので稼ぎの有力候補です。

 

☞先生(剣・守備8)&シルヴァン(槍・守備7)かディミトリ(剣・守備8)&シルヴァン(槍・守備7)がおすすめ。先生とディミトリのペアもありっちゃありですが、やはり連撃を早い段階で習得させるメリットは大きいです。

 

金鹿学級

クロード

初期値6なので吟味1で可能。しかし剣も槍も盗賊資格も必要ないため稼ぐ意味は薄いです。

 

ローレンツ

初期値6。盗賊の基礎値の恩恵を受けられる他、トリックスターの条件として盗賊資格を取る価値があります。槍もメインウェポンになる戦技「氷槍」を習得するので稼ぐ価値ありです。

 

ラファエル

初期値7なので問題なく稼げますが、ドゥドゥ-と同じく斧格闘の鈍足盾型ユニット、かつ技能を上げることで習得する戦技やスキルもないので盗賊の基礎値以外の稼ぎ理由はないです。

 

ヒル

初期値6なので吟味1で可能。技が低いユニットなので盗賊の資格は魅力的。槍もドラゴンマスターを目指す際に必要になる技能なので稼ぐ意味はありますが、得意技能なうえかなり先のことなので、ここで急いで稼がなくても大丈夫です。

 

レオニー

意外と初期値7と高め。弓戦技「近距離連射」の存在から弓メインでの運用になりやすいので、経由や最終的な兵種次第といったところ…パラディン→ボウナイトや最終兵種がファルコンナイトといったケースならここで槍技能を稼いでおきたいです。

 

☞おすすめは先生(剣・守備8)&ローレンツ(槍・守備7)か先生(剣・守備8)&レオニー(槍・守備7)。レオニーの育成方針でローレンツかレオニーかを選びます。

 

いかがだったでしょうか。上に挙げなかった灰狼学級についてはレベルアップの機会がないので初期値が8のバルタザールだけが稼げるユニットになります。個人スキルから怒り待ち伏せの地雷型に適性のあるユニットなので、盗賊の他に傭兵の資格も取れる剣技能を稼ぐ価値はあります。先生の守備が8にならなかった場合の選択肢に良さそうです。

また、引継ぎありだと騎士団の引継ぎ&銀の盾や鋼の盾が購入可能なのでリシテア・コンスタンツェ以外の全ユニットで稼ぎができます。(指導レベルを4月にA+にすることで副官開放&フリークエスト回数3回になるので最大12人の稼ぎが可能!さらにリシテア・コンスタンツェが副官で稼げるようになる他、魔法や弓の技能も副官で稼げるようになります。)

・・・いや、これなら素直に技能を引き継いだ方がいいですねw

今回はここまで。また次回(@^^)/~~~

【風花雪月】ローレンツ育成論

はじめまして!ここではFE(ファイアーエムブレム)の攻略・育成メモ・育成論などを書いていきます。自分用のメモ半分記事半分でやっていくのでよろしくお願いします!

 

初回はみんな大好きローレンツの育成論です。想定環境は金鹿学級のDLCあり、難易度ルナティックでやっていきます。引継ぎで技能を伸ばすのはなし、技能&兵種経験値稼ぎはありです。

 

ローレンツ=ヘルマン=グロスタール

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~ユニット情報~

得意技能:槍術 理学 馬術

苦手技能:格闘

成長率 :HP 55% 力 40% 魔力 40% 技 45% 速さ 40% 幸運 25% 守備 30% 魔防 40% 魅力 35%(合計350)

個人スキル:名門貴族(騎士団配備時、与えるダメージ+2)

所持紋章:グロスタールの小紋章(魔法使用時、まれに威力上昇)

主な戦技:氷槍(槍C+) 旋風槍(槍D)

主な魔法:ライナロック(理学B) アグネアの矢(理学A) 

 

ローレンツの特徴

ユニット情報からわかるローレンツの特徴は

①物理魔法の両刀適性

②戦技「氷槍」と高威力魔法

③守備・速さが低め

④HP・魔防が高い

 といったところでしょうか。1つずつ見ていきましょう。

まず①の両刀適性について。力と魔力がどちらも40%となっています。経験する兵種によって多少の増減はありますが、どちらかが極端に低くなるということはないでしょう。また個人スキルの「名門貴族」は物理、魔法、計略の全てに対応しています。ならどっちの道も好きに選べるのかと言えば実はそうでもありません。この40%という数値は決して高いものではなく、どちらかに寄せるとその道一本のユニットとの比較に悩まされることになります。それならばと両刀向けの兵種を目指しても「氷槍」や高威力魔法の存在から魔道士寄りの運用になりがちなので、物理面にもうまく役割を持たせることが重要になります。

次に②ですが、ローレンツは魔法攻撃かつ技の値によって威力が上がる戦技「氷槍」を槍C+と比較的早い段階で覚えます。槍の威力や特効を乗せて魔法を撃つようなもので、槍Dで覚える「旋風槍」と使い分けることで序盤から高い攻撃力が持てます。第2部に入るとHPが50以上のソードマスターやパラディングラップラーが出現します。「氷槍」でこれらの敵を倒せる魔力、技が確保できればかなり広く役割が持てるようになるのでこの2つは意識して育てましょう。特にグラップラーは「魔殺し」で自身の弱点の魔法を対策していますが、「氷槍」はあくまで槍なのでこれを貫通できます。またローレンツは「ライナロック」「アグネアの矢」の2つの高威力魔法を習得します。魔道士型で育成する場合は特に重要で、速さの低いローレンツはこれがないと敵を倒しきれず、削り役で終わってしまうことが増えます。「氷槍」をメインで使っていると使う機会は多少減りますが、ローレンツが目指す最終兵種がダークナイトの場合、パラディンと違って移動が7のため射程2の高威力魔法は結構重宝します。

③の速さについては難易度ルナティックだと育て方によってはフォートレスに魔法で追撃が取れないラインです。フォートレスはHPが高く「氷槍」1発ではまず倒せないため、基礎ボーナスなどを駆使してなるべく速さがヘタレないようにする必要があります。守備については、実は魔道士として見ればそこそこあるほうなのですが、やはり前線に出すには物足りない数値です。幸いHPは高いので、こちらも基礎ボーナスで補うことで剣なら中盤以降も追撃ありであっても1度くらい耐えられる耐久を得られます。

ローレンツを育てるにあたって欲しい基礎ボーナスの兵種は以下の期待値から

 Lv10の時の期待値

HP33 力11 魔力10 技10 速さ10 幸運7 守備8 魔防9 魅力6

Lv20の時の期待値(中級職でのボーナスを受けた数値)

HP39 力15 魔力15 技16 速さ15 幸運10 守備15 魔防14 魅力10

※貴族→修道士→メイジで育成

 兵種       必要技能     基礎値

盗賊      剣C    (技11 速さ11)

アーマーナイト 斧C 重装D (守備12)

フォートレス  斧B 重装B  (力17 守備17)

ウォーリア   斧A    (力19)

ウォーロック  理学A   (魔防15)

になります。Lv10までに剣をD+、斧をCまで素振りで稼いで、自習で重装をE+まで上げましょう。アーマーナイトに合格したら低レベルクエストに壊れた斧を持って出撃して囲まれることで重装と斧を同時に稼げます。ウォーロックは魔道士で育成している場合は技能が足りていると思いますが、槍をメインに使っている場合は足りないと思うのでその場合は副官育成で理学を鍛えましょう。

最後に④のHP、魔防についてです。 HP55%、魔防40%は前衛としてはかなり高く、ルナティックでもダメージを受けつつも魔法受けをこなせる数値です。さらに魔道士型の敵は守備が低いことが多いので手槍で受けて反撃ダメージを稼いだり、再移動可能な兵種なら次のターンに槍で攻撃して再移動で位置取りをするなんてこともできます。

 

~育成論~

ここから本題の育成論に入ります。

上記の特徴から、ローレンツを活躍させるために押さえておく点は

①「氷槍」や魔法のための魔力を維持しつつ物理の役割も持たせる

②最低でもフォートレスに追撃が取れる速さを確保する

③高いHP・魔防を活かし、魔道士相手に強く出れるようにする

であると言えます。それらをふまえて考えた育成論がこちら

 

信仰育成型ダークナイト

f:id:canon02:20210714192210j:plain~育成チャート~

貴族→修道士→メイジ→トリックスターダークナイト

 技能:槍術S+ 理学A+ 馬術A 指揮B 剣術B 信仰B

スキル:槍術Lv5 理学Lv5 槍の達人 魔神の一撃 聖盾

騎士団エドマンド辺境兵

 武装:鋼の槍+ 勇者の槍 ホースキラー+ 破裂の槍 魔封じの盾

 副官:フェルディナント(アーマーナイト

 

「氷槍」のための魔力の確保のため中級までは魔道士型で育成します。通常ならさらに魔力を伸ばすためウォーロックダークナイトと進むところですが、この育成論では上級兵種帯はトリックスターで過ごします。上級をトリックスターにする利点は

・移動力5で回数半分とはいえ魔法が使える

・技15%、速さ20%、魔防5%の成長率補正が受けられる

・上級兵種であろう第1部後半~第2部前半を歩兵で過ごせる

の3点です。ローレンツは射程3以上の魔法を覚えないので、上級職をウォーロックで過ごす場合、テュルソスの杖なしだと移動力4・射程2となってしまい他の味方と足並みが揃わなくなる可能性があります。ならばとパラディンにすると、クラススキルで「氷槍」の威力は上がりますが、魔法が丸々使えなくなる他、上級兵種で臨むことになるであろう「ガルグ=マク籠城戦」「アリル奇襲戦」が騎馬兵種に厳しいマップとなっているので活躍が難しくなってしまいます。その点トリックスターなら歩兵で魔法が使え、移動力も上がり、これらの問題をすべてクリアできます。さらに、「ドローミの鎖環」(移動+1&再移動付与)を持たせることで移動が6になり、再移動と合わせてテュルソスの杖と同等とはいかないまでもカドゥケウスの杖を持っているくらいの小回りが得られます。

成長率補正は言わずもがな。ヘタレると困る速さを補強します。最終節のフリーマップで出てくる敵フォートレス(攻速19)に盾を持った状態で追撃が発生したので、必要な速さは確保できていると言っていいでしょう。

その他にも信仰をBまで鍛えてあるので「Mシールド」が使えたり、魔防に5%の成長補正があるのでより魔法盾を目指しやすくなったりといった利点があります。反面、魔力の補正が無くなるのでトリックスターの間は少々魔力がヘタレやすくなります。Lv20までの魔力の伸びに不安がある場合は成長吟味するかウォーロックに変更した方が良いでしょう。

 

~スキルについて~

スキルについては「氷槍」を活かすために「槍術Lv5」「槍の達人」「魔神の一撃」は必須。「理学Lv5」は魔法命中を安定させることが目的なので槍の命中も上がる「命中+20」に変えても良いのですが、剣・信仰に加え基礎ボーナスのために斧・重装を稼ぎで鍛えているので、苦手ではないとはいえさらに弓を鍛え、兵種マスターするのは大変と思い、ここでは見送りました。「聖盾」は魔法に徹底的に強くするために採用。「魔封じの盾」や副官ガードと合わせることで、一般兵相手なら追撃込みでもダメージをほとんど食らわなくなります。

~装備・騎士団・副官について~

まずは装備について。普段使いする武器は戦技中心で戦うため耐久の高い「鋼の槍+」や「三日月の鎌」がおすすめです。シルヴァンをスカウトしている場合は外伝報酬で入手できる「破裂の槍」を耐久の高い敵用に持たせておくと使い勝手がさらに良くなります。「ホースキラー+」はパラディンやグレートナイト、ダークナイト等の騎馬系対策です。氷槍に乗せることでほとんどの場合で1撃で倒せます。

「勇者の槍」は対魔道士用の装備で、両刀型であることを活かすことができるこの型の核となる装備です。騎士団を「エドマンド辺境兵」にすることで武器での通常攻撃の命中も安定するようにしています。「魔封じの盾」とフェルディナントでの副官ガードで受けて、返しのターンで撃破して再移動で位置取りをするのが対魔道士の基本的な立ち回りになります。

上でさらっと触れましたが、副官は威力上昇支援のフェルディナント。種類は追撃を取られることが多いため副官ガードです。速さを鍛えたとはいえ、ルナティックの敵の速さは尋常ではなく、弓兵や魔道士ですら終盤は攻速30後半がざらで、まず追撃されます。守備が心もとないローレンツにとってはぜひとも配備しておきたいところです。

 

ここまでテュルソスの杖無しでの運用を前提にしてきましたが、テュルソス有りだとスキルや騎士団がちょっと変わります。具体的には「聖盾」と「エドマンド辺境兵」が「命中+20」と「グロスタール騎兵」に変わります。聖盾・命中・魔防の振り分けが変わっただけで役割や数値的には大きな変化はないので、部隊の装備・騎士団次第ではこちらもありです。

 

いかがだったでしょうか。使った感じ、ペガサス系やウォーマスター以外は大体1人で倒せたのでかなり強く育てられたんじゃないかと思います。途中もメイジまではリシテア等女性魔道士に比べると微妙ですが、上級になってからはドローミの鎖環のおかげもあっていい感じに差別化できました。

育成論にまとめるのは初めてだったので、拙いところはあるかと思いますが、何かの参考になれば幸いです。それではまた次回m(__)m